SPECIAL
「劇場版 Free!-the Final Stroke-」前編
2日目舞台挨拶
オフィシャルレポート
2021年9月18日
島﨑信長(七瀬遙役)×
宮野真守(松岡凛役)×内山昂輝(桐嶋郁弥役)
9月18日(土)に「劇場版 Free!-the Final Stroke-」前編の公開2日目舞台挨拶が新宿ピカデリーで開催され、七瀬遙役の島﨑信長さん、松岡凛役の宮野真守さん、桐嶋郁弥役の内山昂輝さんが登壇、続いてシリーズに登場するマスコットキャラクターのイワトビちゃんとサメヅカちゃんが登壇いたしました。
まず、公開を迎えた今の率直な感想を島﨑さんは「僕は幸い、皆さんより先に劇場の環境で作品を観ることができました。観ていたときに『ずっと観ていたいな』って思っちゃったんですよね。1カット1カット本当にすごく愛が込もっているなって思って、すごく幸せな気持ちになりました。公開ってワクワクもあるんですけど、ドキドキだったり皆さんにどう受け止めてもらえるかな、という思いもあったりするんですけど、試写で僕が愛と熱意をいっぱい感じたので、ひたすら皆さんに早く観て欲しい、どんなふうに楽しんでもらえるかなと思いました。ラストがラストなので皆さん心がぐちゃぐちゃになっているかもしれないですが、僕は悲しいシーン・すれ違いのシーンも含めて幸せな気持ちになっていました。今日はとても嬉しくて、皆さんと感想を共有したい気持ちでいっぱいです」と感慨深く語りました。
宮野さんは「8年間、(後編が公開する)来年を含めると9年間ずっと応援していただけたというのがすごいことだなと感じるんですよね。始まったときは彼らはまだ高校生だったわけで、そこで本来なら終了するかもしれない作品だったのが、皆さんの応援があったからこそ8年間も続けることができたというのは、僕らとして感謝しかないです。ここまで年齢を追って成長して行く物語を演じられるってなかなか稀有なことだと思うんです。皆さんのおかげで僕らもずっと彼らの成長を見守ることができて、その時々でつぶさにその機微を感じることができて本当に幸せだなって思いながら携わっております。遙がTVシリーズ第1期から言っていた“十で神童、十五で天才、二十歳過ぎればただの人”という印象的なセリフがあるんですけど、その二十歳に差し掛かるまで演じられるってすごいことだと思うんですよね。まさかこんなに大きな伏線になるとは。大人になる手前で、繊細な気持ちが揺れ動くところを今まさに演じられるっていうのはとても感慨深いものがあるし、嬉しいし、大事にこれから後編に向かっていきたいなと思います」とシリーズを長年続けられたことへ感謝の想いを述べました。
続いて内山さんは「作品をやっと皆さんにお届けできるという、本当にお待たせしましたという気持ちがまずひとつあるのと、僕は家で完成した作品を観たのですが、劇場ほど良い視聴環境ではなく画質も荒かったので、多分皆さんのほうが良い鑑賞体験になったのではないかなと思います。ぜひぜひその気持ちを友達とかに『よかったよ』と伝えていただきたいと思います」と喜びを表しました。
本作の感想について尋ねられた3名は、「ずっと(キャラクターの)成長を描いていただいたっていうのは本当にありがたい作品だなと思いますし、全部が繋がっているなって思ったんですよね。今までの思い出だったり、過去のシーンだったり、一番最初のTVシリーズの予告(※京都アニメーション企業CM~水泳編~)の映像が出てきたり、あの時からずっと繋がっているんだなと、本当に感無量でした。」と島﨑さん。
また宮野さんは「アフレコが始まる前に監督とお話ししたときに、今回は遙が苦悩する話で、凛は逆に大人へのステップを一歩登る話だよって聞いていて、実際に台本を読んで『ああ、なるほどな』って。凛はちゃんと自分の人生というものを考え始めたんだな、そして大人の決断に差し掛かっているんだなと思って。今までのシリーズは十代の青春だったと感じていて、今回の『劇場版 Free!-the Final Stroke-』は人生を描いているんだと思いました。どう生きていくかを描いていく作品なんだなって。だから“二十歳になったらただの人”っていうワードが突き刺さるのだと思いました」と大人へと差し掛かっていく物語であることを振り返りました。
内山さんは「今回は世界大会に出ても厳しい流れが続いたり、遙の苦悩があったりして、見ていて悲しくなったり、緊迫感があった場面もありつつ、序盤は文化祭があって、和やかなホッとするみんなの日常生活が垣間見られるようなシーンもあったり、そういう部分が面白かったですね。大会以外の部分、水泳以外の部分も魅力的に描かれていて印象的でした」と「Free!」らしい和やかなパートの魅力を語りました。
最後にファンの皆さんへの挨拶として、内山さんは「あっという間に終わりの時間になってしまいました。本当にお待たせしたなかで作品を届けることができた上で、また早く次を観たいということになっているんじゃないかなと推察しますが、またみんなで面白いエキサイティングな作品がお届けできるように、頑張ってアフレコをしていきたいと思います」
宮野さんは「僕らの思いを込めて作った映画をこうして皆さんに見ていただけることが本当に嬉しいです。前編が衝撃的な終わりを見せたので、後編がどうなるかとドキドキしているところじゃないかと思うんですけど、僕らもそれは一緒で。まだ後編の内容を知らないのでドキドキワクワクしながら待っています。この先どうなっていくのかというのを僕も期待しつつ、それを全力で演じていきたいと思います。今までは青春を見守っていただきましたが、これからは人生を見ていただくことになりますので、彼らの生き様をぜひ今後とも応援していただけたらいいなと思います」と後編への期待を述べました
島﨑さんは「本当に先が楽しみだなって、皆さんの愛と応援のおかげでこんなに長く関わらせていただくことができて、そしてずっと最高の景色を見せることができているんじゃないかと今回改めて思っております。芸歴のほとんどを遙と一緒に過ごして、一緒に成長してきた感じがあります。気がついたら『Free!』のTVシリーズ第1期を収録した頃の宮野さんの歳を越えているんですよ。ずっと『Free!』と過ごしてきた僕にとって大好きで幸せな作品なんです。主人公として関わらせていただいている人間が、こんなにもこの作品を好きで、今回も幸せだなって思えたということが、ひとつの答えというか。スタッフの皆さんも、ものすごい愛と情熱を込めて作ってくださっているというのを出来上がりを見て感じましたし、作品自体が面白いのはもちろんですけど、そこに込もった想いというものが伝わり続けて今があるんじゃないかなって思っています。ずっと『Free!』を愛していただいた分だけ今までもお返ししてきたと思うんですけど、後編でも絶対に皆さまの愛と期待と応援にお応えするものを届けます。ひたすら思いっきり楽しみに前向きな気持ちで、絶対に幸せな景色を最後には皆さんに見ていただけると僕も確信しておりますので、どうか楽しみにしていてください。これからも『Free!』シリーズを愛していただければ幸いです」とファンへの感謝の想いを述べ、舞台挨拶は終了となりました。