SPECIAL
「劇場版 Free!-the Final Stroke-」後編
大ヒット御礼舞台挨拶
オフィシャルレポート
※本レポートには「劇場版 Free!-the Final Stroke-」後編 本編の内容が含まれます。
2022年6月30日
島﨑信長(七瀬遙役)×
鈴木達央(橘真琴役)×宮野真守(松岡凛役)
本作の大ヒットを記念した舞台挨拶を実施し、七瀬遙役・島﨑信長さん、橘真琴役・鈴木達央さん、松岡凛役・宮野真守さんの3名が登壇いたしました。サプライズゲストとして河浪栄作監督も登壇し、この日誕生日を迎えた主人公・七瀬遙選手をお祝い。会場に駆けつけたファンに向けた素敵なバースデープレゼントとして“Free! 10th Anniversary 2023年イベント開催決定”をお知らせするスペシャルPVも公開されました。
冒頭の挨拶で、
島﨑「まずはひとつ、七瀬遙お誕生日おめでとうございます」という第一声で会場は大きな拍手に包まれ、続いて、
鈴木「せっかく(遙の誕生日)なので。『ハル、お誕生日おめでとう』」という真琴の声と、「『ハル…おめでとう…。』」という凛の一言で会場からはまたも大きな拍手が湧き上がりました。
宮野「よかったな」と隣にいる島﨑さんに声をかけると、
島﨑「嬉しい…幸せです!」と満面の笑みで喜びを噛み締める場面もありました。
「今日は宮野さんの話をたっぷり聞きたいです!」と宮野さんのトークに興味津々の島﨑さん。
宮野「すごく意外でした。前編で覚悟を決めて進んだ凛が(遙を)引っ張ってあげるのかな?と思ったら一緒に具合悪くなるっていう(笑)。前編で“大人になる”ってことの何かを見出して、後編で本当のその意味を知れたっていうのがすごく嬉しくて。彼らの場合は、道を選んで決断するのが大人の階段を昇るってことではなくて、ちゃんと思いを伝えるというのが大人になるってことなんだなと後編で思い知らされました。自分が決断したところですれ違っていたらなんの意味もないのだけれど、それがあったからこそちゃんと気持ちを曝け出した2人がいてよかったなと思いましたね。」と振り返りました。
ナイトプールで3人が語り合うシーンについては、
宮野「台本のト書きとかセリフには“!”が結構ついていて“想いをぶつける”って書いてあったんです。乱暴な言葉でぶつけ合ったら意味がないなぁって思ってしまって。ありのままの自分たちでちゃんと想いを曝け出す。結果的にそれがあのシーンはできたんじゃないかなと。想いの真っ直ぐさは“!”がついてるかもしれないけど、声を荒げるってことは一切しなかったです。僕らが積み上げてきたものとか、人生として10年間泳いできたものがあの場所でちゃんと見えたなって思いました。だからこそああいう表現になったんだろうなって…。
こうやって、自分たちから出てくる言葉や感情を監督がOKしてくれる現場の空気感ってとても素敵だなと。僕らが作ってきたものも尊重してくれるし、作品に流れているものを大事にしているからこそ生まれるセッションでした。」と熱い想いをアフレコ現場でのエピソードを交えながら明かしました。
鈴木さんから「9年間歩んできたなかで、自分だけが見えている凛の姿ってあるの?」と問われると、
宮野「思った以上に強くないんですよ…彼は(笑)。彼にとってはエンジンにもなるんだけど感情で泳ぐ人で、僕もそういうタイプだから凛の気持ちよく分かるんだよね。僕が凛として感じてる感情はジェットコースターのようにあるので、お伝えしていたらキリがないくらいあるかもしれないですね。」と自身と凛との共通点を挙げました。
ナイトプールについて、さらに語る島﨑さん。
島﨑「(宮野さんと)凛がシンクロして見えて。曝け出すっていうのもそうなんですけど、かっこつけてない凛になって、2人が通じ合ってから宮野さんも『よかったぁ〜』みたいなほにゃ~っとした状態になってましたよね?!溜まってた感情が決壊して現場で色々おっしゃってましたよね?!」
宮野「言ってないです」と即答。
会場は笑いに包まれました。
宮野「確かに、かっこつけなくてよくなったのは気持ちよかったですね。言い合ったりぶつかったりするんだろうけど、“これからは一緒に”っていうのがポイントだとすごく思っていて。一緒に強くなればいい話なんだってことに行き着いて、ちゃんと同じ方向を見ることができてスッキリしたんだよね。」
島﨑「素敵で幸せだった」
現場の雰囲気を伝えきれない島﨑さんと宮野さんのやりとりに会場も盛り上がり、それを見て微笑む鈴木さんはアフレコ現場でも同じ様に2人のやりとりを見守っていたといいます。
話題は、遙不在を知った凛が東龍司コーチに詰め寄るシーンに。
宮野「腹が立っていましたよね(笑)。自分にもだし、どうしたらいいか分からなくなっちゃってるっていう。」
鈴木「責任っていうのを自分の中で消化できなかったときに、人にぶつけちゃうというのは人間誰しもあるとは思うから、そういう象徴的なシーンだったよね。」
宮野「すれ違いがそうさせてるから、あいつが頑張ってるから俺も頑張ろう!で勝手にきてたところが、それじゃうまくいかないんだってやっと気づけた話。」
島﨑「すごく素敵だなと思って。凛が、東さんに気持ちをすっごいぶつけるんですよね。なかなか揺るがない東さんも乗っかって、己の青さだったり悔いだったり、東さんの気持ちも感化されて…気持ちのやりとりでしたよね。」
と、シーンへの思い入れを語りました。
続けて、トークは島﨑さんのアフレコ現場でのエピソードへ。
島﨑「最後の『水は生きている』のセリフに、最後の最後まで苦戦していたときに、(鶴岡)音響監督や達さん(鈴木達央)ももちろんなんですけど、宮野さんがすごい素敵なアドバイスをくださって。」
宮野「素敵なアドバイスだと受け取ったんだ?」
島﨑「えっ、受け取り方、間違え…!」と動揺。
宮野「(笑)。今回、積み重ねてきたものがあったからこそ紡がれた映画だったんですよ。それがすごい大事で。久しぶりに信長くんに会ったとき『主役』として頼もしくて、嬉しくなって、『Free!』で成長する中で仕事量も増えて色々経験して、ちゃんと自分の中で抱えてきたんだなって。だけど急に8〜9年前の1期の頃の信長くんに戻っちゃった瞬間があったんです。この映画の最後で信長くんが何を見せるのかがすごく大事だと思うんだけど、1期1話の遙をなぞろうとしてなのかな…。偉そうだけど、今の僕らなら言ってもいいかなって。8年も色んなことがあった上での象徴的なセリフは1期1話をなぞるんじゃなくて、いま遙が見据えているものを見ていってごらん?って、余計なお世話も含め凛らしいかなと思って言って。そしたら(島﨑さん)悩んじゃって(笑)。最終的に見つけたんですか?」
島﨑「おかげさまで…」と感慨深く頷きました。
宮野「みんなが受け取ったんじゃないですか?」と会場に問いかけると、拍手喝采。
島﨑「みなさんの言葉や積み重ねでもあるんですけど、宮野さんの言葉がなかったら出なかったと思うので。この場をかりて、ありがとうございます…」と深々とお辞儀。
宮野「(宗介風に)よかったな、主人公」と声を掛けました。
最後のメッセージになると、
宮野「『Free!』は楽しかったですね。彼らが本当に過ごした年数ぐらい、作品にも携わらせていただいたので、やっぱり人生を感じましたね。彼らの生きていく姿や生き様、そしてこれからの未来を色々と感じさせていただいて、すごい幸せでした。最後リレーで終わったのも憎いなと。俺忘れてたぜ、リレーのことって思いましたね(笑)。そして、リレーは4人でするものじゃないんだってことを、今回観た時に感じてグッと感動してしまって、あそこは涙が止まらないね。リレーはみんなで繋いでいくものなんだと。僕らも『Free!』を知った以上はまだまだリレーを繋いでいけるんだなって思いました。僕らの気持ちが前を向いていれば、彼らの人生はどんどん続いていくだろうし、彼らを愛し続けて、リレーを繋いでいって、また素敵な時間を過ごせたらなと思いますので、あえて今後とも『Free!』をお願いいたします。」
鈴木「今日は色々な話が聞けてすごい楽しかったです。『Free!』って自分の中でどういったものだったんだろうなと、こうして今日ここに来るまでにたくさん考えて、そうした時に自分から出てくるものって真守も言ってくれたようにみんなで繋いできたフィルムなんだなと、そんなみんなに感謝しているフィルムなんだなと本当に思っています。それは『ありがとう』という言葉だったり、『また一緒に』という言葉になったのかなと思いました。こうして皆さんと一緒にそれを共有できることが嬉しいですし、色んな人の話を聞いてて楽しいなと思いながら、もっとこの話を聞いていたいなと、いちファンとしてそんなことも思ってしまいました。明日から4D版が始まるということで、新しい形になった『Free!』後編というのも皆さんに届いたらいいなと思っております。今日は本当にありがとうございました。」
島﨑「『Free!-the Final Stroke-』後編をご覧いただきまして、愛してくださって、本当にありがとうございます。七瀬遙の誕生日という記念すべき素敵な日に、宮野さんのお話をたくさん聞けて、何よりこの3人でこうして皆さんの前でお話しできたこと、本当に嬉しく思います。こんなところまで『Free!』って何かご縁があるんだな、どこか運命的な力を持っているんだなと思っちゃったりした次第です。『Free!』は僕達の中にも、もちろん皆さんの中にも生き続けます。彼らは僕たちとは別の世界かもしれないけれど、一人の人間として彼らの世界に生きていると実感できる作品になったと思ってます。遙の人生を切り取った映像作品としてはここでファイナルかもしれませんが、これからも彼らの周りでは色んな出来事が巻き起こるでしょうし、彼らの輝かしい人生はこれからもずっと続いていくことでしょう。そんなこの先が思い浮かぶからこそ、僕達も彼らと共に、この自分達の世界で自分達の人生をより良く生きていこうと、楽しくキラキラして生きていこうと思える、これからの人生をかけて一緒に歩んでいける作品になったと思います!これまで『Free!』シリーズに関わってくださった全ての皆様、僕達も、全スタッフも、これまでずっと『Free!』シリーズを愛してくれた皆さんも本当に本当に全ての『Free!』に関わってきた皆さんに改めてお礼を申し上げたいと思います。どうか今後ともよろしくお願いいたします。ありがとうございました。」
と締めくくりました。
しかし、イベントは終わらず…ここでサプライズ演出!
七瀬遙選手の誕生日を記念して、スペシャルゲストとして河浪監督が花束を手に登場!ハッピーバースデーの曲とともに、島﨑さんへと花束を手渡し一言
河浪監督「監督です!よろしくお願いします!」と挨拶。
この演出をただ1人知らされていなかった島﨑さんは「知ってたんですか?!知らなかった?!終わる気満々で挨拶しちゃった!」と驚きを隠せない様子を見せ会場を湧かせました。
さらに、スペシャルPVがスクリーンに写し出され、この日会場に駆けつけたファンたちにも“2023年イベント開催決定!”の素敵なプレゼント!
島﨑「やったーーーーーーー!」
宮野「リレーがつながったようです」
鈴木「10周年ですって!」
改めて感想を聞かれると、
島﨑「今後ともよろしくおねがいします!がすぐ叶って…(笑)」と変わらず驚いた表情。
鈴木「ここまでのシリーズの総決算」と前置きした上でイベントのアイデアを話しだすと、すかさず
宮野「海パンか…」と言い、会場を盛り上げました。
降壇時には島﨑さんが「それではみなさま2023年も『Free!』シリーズをよろしくお願いいたします!ありがとうございました!」と勢いよく挨拶し、2023年へ向けて期待が高まるイベントとなりました。